謎亭論処 匠千暁の事件簿
西澤保彦
ノン・ノベル
2001年04月10日 初版第1刷発行
900円
先の長編『スコッチ・ゲーム』&『仔羊たちの聖夜』2作品よりは気軽に読める本書は、全8編からなる短編集。
ま、それでも主人公たちが“妄想”する事件の背景や犯人の動機は、表紙の軽い感じとは裏腹にかなりヘビィなところに着地するが。
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西澤保彦
ノン・ノベル
2001年04月10日 初版第1刷発行
900円
先の長編『スコッチ・ゲーム』&『仔羊たちの聖夜』2作品よりは気軽に読める本書は、全8編からなる短編集。
ま、それでも主人公たちが“妄想”する事件の背景や犯人の動機は、表紙の軽い感じとは裏腹にかなりヘビィなところに着地するが。
西澤保彦
角川文庫
2001年08月25日 初版発行
650円
『スコッチ・ゲーム』を読んだら、“匠千暁シリーズ”を再読したくなったので、本書をチョイス。このあとも同シリーズである『謎亭論処』、『依存』、『黒の貴婦人』と「感想」は続く(笑。
で、本書は、匠千暁シリーズに出てくる4人組の中の3人、辺見祐輔、高瀬千帆、そして匠千暁が顔を合わせたクリスマスイブ、彼らの目の前のマンションで「飛び降り自殺」が起こった。
その約一年後、事件のどさくさで自殺した女性が持っていたとおぼしきクリスマスプレゼントを間違って辺見祐輔は持って帰ってしまい、そのまま仕舞い込んで忘れていたことに気づく。そこで彼は間近に迫った結婚式の司会を引き受けたことを理由に、匠千暁と高瀬千帆にそのプレゼントを遺族に返却してくれるように依頼する。
依頼を引き受けた2人は、プレゼントを返却する過程で、5年前にも同じマンションで少年が飛び降り自殺したことを知る…。
西澤保彦
角川文庫
2002年05月25日 初版発行
630円
高瀬千帆が高校卒業を目前にして起こった事件。
彼女が酒に酔って寮に戻ってくると、ルームメイトの鞆呂木恵(ともろき・めぐみ)が殺されていた。しかも、そのルームメイトとは最近痴話喧嘩が絶えず、その日も千帆は被害者と喧嘩をし、勢いで飲みに出かけてしまったために、彼女も有力な容疑者となる。
果たして犯人は誰なのか? 高瀬千帆は自身で犯人を見つけ出そうとするが、またもや同様の手口で事件が発生する。今度も同じ寮で。違うのは恵みが殺された部屋の隣の部屋というだけであった。
監督◇中村義洋
原作◇伊坂幸太郎
脚本◇中村義洋、鈴木謙一
出演◇濱田岳、瑛太、関めぐみ、松田龍平 他
2006 ザナドゥー
上映時間◇110分
【公式サイト】
7月22日に新宿で観てきた。当初東京では、「恵比寿ガーデンシネマ」だけの単館上映だったようだが、評判がいいらしく、「新宿ガーデンシネマ」でも前日の21日から上映が始まったため(28日から、「銀座テアトルシネマ」でもやるみたい)、それなら近場の新宿でということになったからだ。
で、思ったことは「原作は長すぎる」――。本作を観てつくづく思った。
原作の琴美の行動は納得いかない部分があり、中でも“脅迫電話がかかってきてからの琴美の対応~ラスト”までが、なぜそうなる?って感じだったのが、本作では時系列の圧縮で一気に描いてあり、これなら琴美のラストの行動にも説得力がある。
小説と映画では“尺”が違うから、原作をそのままなぞるわけにはいかないからこその圧縮や省略、時には改変だが、それがこの作品ではいい方に作用していると思うし、それが琴美の描写に一貫性を持たせているように思う。
もちろん生身の人間は、首尾一貫して同一基準で行動しているわけではなく、矛盾することも平気でやっているわけだが、原作の琴美の場合、そのラストにしたいためにグダグダ引っ張ってきたの?って印象しかなかったからね。
というわけで、自身の中では、映画版は原作よりも評価が高い(あくまでも原作と較べてという意味ね)。映画としては、佳作かなぁ…。もちろん、いい作品であるとは思うが、なんかひと味足りない気がする。
以下、ネタバレ注意!!
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