最近、秋と春が異様に短いような気がします。
親父が入院していた頃、病室から見える景色は、せいぜい30平米程度の裏庭の景色だった。
別に何を見るでもなく、親父は遠くを眺めていた。あのときの親父の目には何が映っていたんだろうか…。
最近よく親父の夢を見る。
何を言うでもなく、ただ笑っている。笑っているというよりは、微笑んでいるという方があっているだろうか。そういえばどんなに苦しいときでも、人が来れば微笑んでいた。
死んでもう一年以上経つというのに、ナーバスな野郎だ…。
「親孝行、したい時には親はなし」
よく言ったものだ。この言葉がこんなに身にしみるなんて、今まで考えもしなかった。
仕事柄、毎日のようにメールがくる。多いときには一日で、悪戯も含めれば100通以上くる。
最近は、メールの文面を読むだけで、その人がボクにどういう距離感で接しているかが分かるようになった。職業病なんだろうか…。とても嫌な感覚…。詳しくは分からないが、語尾だとかそういう明白なものではなく、どんなに丁寧に書いていようが、どんなに書き殴っていようが、表面上とはなんのかかわりなく、分かるようになってしまったのです…。
それもまたストレスのひとつとなり、苦しめられる…。
あの時親父が見ていた風景は、どんなだったんだろう…。
今になって思うが、親父とゆっくり話をしてみたかった。もうできないんだろうけど……。